Webサイトやブログを運営するためには、レンタルサーバーが必要です。初心者の方や小規模なサイト運営を検討している方にとって、まずは無料で始められるサービスを検討することが賢明でしょう。ここでは2025年最新の無料レンタルサーバーを比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
主要な無料レンタルサーバーの比較表
以下は、主要な無料レンタルサーバーの比較表です。
サービス名 | 容量 | WordPress対応 | 広告表示 | 独自ドメイン | 商用利用 | 運営会社 |
---|---|---|---|---|---|---|
XREA | 10GB | ◯ | あり | ◯ | ◯ | GMOデジロック |
シンフリーサーバー | 10GB | ◯ | なし | ◯ | ◯ | エックスサーバー |
スターサーバーフリー | 3GB | ◯ | なし | ◯ | ◯ | ネットオウル |
Google Cloud Hosting | 30GB | ◯ | なし | ◯ | ◯ | |
Wix | 500MB | × | あり | × | ◯ | Wix.com |
忍者ホームページ | 500MB | × | あり | ◯ | ◯ | 忍者ツールズ |
WordPress.com | 1GB | ◯(専用) | あり | × | ◯ | Automattic |
000webhost | 300MB | ◯ | あり | ◯ | ◯ | Hostinger |
無料レンタルサーバーの選び方【3つのポイント】
無料レンタルサーバーを選ぶ際には、以下の3つのポイントを重視することをおすすめします。
1. 大手のサーバー会社が提供しているサービスを選ぶ
信頼性の高い大手サーバー会社が提供するサービスを選ぶことで、突然のサービス終了などのリスクを軽減できます。GMO系列(コアサーバー、XREAなど)、エックスサーバー、さくらインターネットなどの大手企業が提供するサービスを検討しましょう。
2. 商用利用が可能なサーバーを選ぶ
将来的に収益化を考えている場合は、商用利用が可能なサーバーを選ぶことが重要です。規約で商用利用が禁止されていると、サイト内で物販やアフィリエイトなどでの収益化ができません。事前に確認しておきましょう。
3. WordPressが利用できるサーバーを選ぶ
WordPressでのサイト構築を検討している場合は、WordPressが利用できるかどうかを確認しておきましょう。無料レンタルサーバーの中にはWordPressなどのCMSをインストールできないサービスもあります。
おすすめの無料レンタルサーバー5選
1. XREA(エクスリア)
特徴:
- 大手GMOグループが運営する安心のサービス
- 容量:10GB
- WordPressに対応
- 独自ドメインの利用可能
- メール・ライブチャットでのサポートあり
- 自動バックアップ機能(15日分)
- PHP、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語に対応
メリット:
- 大手企業が運営しているため安心感がある
- 有料プラン(XREA Plus)への移行も簡単
- メールやチャットでのサポートがある(無料サーバーでは珍しい)
- プログラミング言語の選択肢が多い
デメリット:
- サイトに広告が表示される
2. シンフリーサーバー
特徴:
- エックスサーバー株式会社による運営
- 容量:10GB
- WordPressに対応
- 広告表示なし
- 独自ドメインの利用可能
- 商用利用可能
メリット:
- 広告表示がない点が大きな魅力
- WordPress利用可能
- 大手エックスサーバーが運営
デメリット:
- 3ヶ月ごとに手動更新が必要(忘れるとデータ削除の可能性あり)
- サポート体制がない
- 現在(2025年4月)、他社サーバーからの移転以外の新規申し込みを停止中
3. Google Cloud Hosting
特徴:
- Google社による運営
- 容量:30GB(無料枠範囲内)
- WordPressに対応
- 広告表示なし
- 独自ドメインの利用可能
- サポートあり
メリット:
- 300ドル分の無料枠がある
- 容量が30GBと大きい
- Google提供のため信頼性・安定性が高い
- 広告が表示されない
デメリット:
- 無料枠(300ドル)を使い切ると有料になる
- 設定が他のレンタルサーバーより複雑
4. スターサーバーフリー
特徴:
- ネットオウルが提供するサービス
- 容量:3GB
- WordPressに対応
- 広告表示なし
- 独自ドメインの利用可能
メリット:
- 完全無料ながら広告が表示されない
- WordPressが利用可能
- 独自ドメインが使用可能
デメリット:
- DBやSSL、メール、PHPといった一部機能が利用できない
- 容量が3GBと、他のサービスと比較すると少なめ
5. Wix
特徴:
- サーバーとWebサイト作成ツールがパッケージ化されたサービス
- 容量:500MB
- WordPressは非対応
- サイトに広告表示あり
- サポートあり
メリット:
- Web制作の知識がなくても直感的な操作でサイト作成が可能
- 豊富なテンプレートで簡単にプロフェッショナルなサイトが作れる
- 日本語によるサポートが充実
デメリット:
- WordPressを利用できない
- 容量が500MBと少なめ
- サイトに広告が表示される
- テンプレートの変更が後からできない
無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーの違い
無料レンタルサーバーと有料サーバーの主な違いは以下の3点です。
1. 広告表示の有無
無料レンタルサーバーでは、多くの場合サイトに広告が表示されます。これはサービス提供元の収益源となっています。一方、有料サーバーでは広告表示はありません。
2. ディスク容量の違い
無料レンタルサーバーは有料サーバーと比較してディスク容量が限られています。大規模なサイト運営には不向きな場合が多いです。例えば、XREAの無料版は10GBですが、有料版のコアサーバーは200GB以上の容量があります。
3. カスタマーサポートの有無
多くの無料レンタルサーバーでは、カスタマーサポートが提供されないか、限定的です。XREAのように無料プランでもサポートがあるケースは珍しく、初心者には安心感があります。
本格的なWebサイト運営を行うなら有料レンタルサーバーも検討を
無料レンタルサーバーは手軽に始められますが、以下のような場合は有料レンタルサーバーの利用も検討するとよいでしょう:
- 広告表示なしでプロフェッショナルなサイトを運営したい
- 大量のアクセスや大規模なサイトを運営予定
- 信頼性の高いサポートを受けたい
- セキュリティを重視したい
コアサーバーなどの有料サービスは月額220円程度から利用可能で、無料サービスと比較して大幅に機能が向上します。
よくある質問
WordPressが使える無料レンタルサーバーはありますか?
はい、以下のサービスでWordPressが使えます:
- XREA
- シンフリーサーバー
- Google Cloud Hosting
- スターサーバーフリー
- WordPress.com(専用サービス)
広告なしの無料レンタルサーバーはありますか?
以下のサービスは広告表示がありません:
- シンフリーサーバー
- Google Cloud Hosting(無料枠内)
- スターサーバーフリー
Pythonが実行できる無料レンタルサーバーはありますか?
XREAの無料プランでは「Python」や「Ruby」などのプログラミング言語を実行することが可能です。
まとめ:各ユーザーにおすすめの無料レンタルサーバー
初心者の方:XREA(サポートがあり、安心して利用できる)
広告表示を避けたい方:シンフリーサーバーまたはスターサーバーフリー
大容量が必要な方:Google Cloud Hosting(30GBと容量が多い)
Web制作知識がない方:Wix(直感的な操作でサイト作成可能)
Python/Rubyなどを使いたい方:XREA(多様なプログラミング言語に対応)
無料レンタルサーバーは初期費用や月額利用料が一切かからないメリットがありますが、広告表示やディスク容量制限などのデメリットもあります。お試しでWebサイトやブログを作成する場合には十分ですが、本格的なWebサイト運営を行う場合は、有料サーバーの利用も検討してみるとよいでしょう。